日本通信から2017年12月8日に開始された「b-mobile S 190 Pad SIM」を契約して1年以上が経過しました。
これまでAndroidスマホをはじめ主にiPadで利用してきましたが、その使い勝手についてレポートしていきます。
b-mobile S 190 Pad SIMとは
そもそも「b-mobile S 190 Pad SIM」は、月々190円という低価格からソフトバンク回線を利用できる格安SIMになります。
ソフトバンク回線を利用した格安SIMとしては、ソフトバンク自体が提供するワイモバイルが有名ですが、ワイモバイルのデータ通信専用SIMはMMSに対応したキャリアメールが利用できるという特徴もありますが、1GBで月々980円と割高です。
ワイモバイル以外でソフトバンク回線を借りて、個人へサービスを提供しているMVNOはドコモやau回線を利用しているところと比べるとまだまだ少ない状態です。
そんな中でソフトバンク回線の提供に熱心だったのがb-mobileブランドを展開する日本通信になります。
ソフトバンクと紆余曲折な交渉を経て、ソフトバンク回線のMVNOを提供できることになったことはニュースにもなりました。
格安SIMでは珍しく使った分だけ料金を払う従量課金制を採用
今回日本通信が提供を開始した「b-mobile S 190 Pad SIM」の1番の特徴は料金体系です。
従量課金制を採用していて、使った分だけ費用が請求されるので、月によって使用頻度が多かったり、少なかったりする人に向いています。
b-mobile S 190 Pad SIMの詳細を公式サイトで確認
「b-mobile S 190 Pad SIM」の料金体系
1ヶ月のデータ通信量 | 料金 |
---|---|
100MB以内 | 190円 |
100MB超から1GB以内 | 540円 |
1GB超から2GB以内 | 890円 |
2GB超から3GB以内 | 1240円 |
3GB超から4GB以内 | 1590円 |
4GB超から5GB以内 | 1940円 |
5GB超から6GB以内 | 2290円 |
6GB超から7GB以内 | 2640円 |
7GB超から8GB以内 | 2990円 |
8GB超から9GB以内 | 3340円 |
9GB超から10GB以内 | 3690円 |
10GB以上 | 3690円 |
「b-mobile S 190 Pad SIM」の料金体型は、1GB以降は1GB使う毎に350円が加算されて、9GB以上では3690円の定額となるシンプルな料金体系となっています。
そして、10GBまではソフトバンクの4GLTE回線で高速通信が可能で、10GB以上は低速通信となります。
解約料については、他のMVNOにおけるデータ通信専用SIMと同じでありません。
気になる通信速度は爆速
格安SIMで平日昼間など回線が混雑している時でも、快適な高速通信が可能なところとしては、大手キャリア傘下のサブブランドであるワイモバイルとUQモバイルとなっています。
それ以外のドコモ回線を利用しているMVNOについては、私も利用しているLINEモバイルのドコモ回線をはじめ殆どが1Mbpsも出ないような状況です。
そんな中、日本通信から登場したソフトバンク回線を利用した格安SIMは、他に利用しているMVNOが非常に少ないことから、快適な高速通信が可能となっています。
そして、今回登場した「b-mobile S 190 Pad SIM」もやはり通信速度は爆速で、軽く30Mbps以上を記録します。
契約に必要な物
「b-mobile S 190 Pad SIM」を契約するためには、以下の3点が必要となります。
- メールアドレス
- クレジットカード
- 日本国内で契約している090,080,070から始まる携帯及びPHS
メールアドレスは、b-mobileのアカウントを作成するために必要で、クレジットカードは、月々の料金支払いに必要となります。
そして、携帯電話番号は、開通手続時に指定された番号へ電話して、自動音声に従った入力を行う必要があるために必要となります。
購入から開通までに要する時間
「b-mobile S 190 Pad SIM」を取り扱っているビックカメラとヨドバシカメラの店頭でパッケージを購入した場合は、最速で当日中に開通出来ます。
また、b-mobileのサイトからネットで申し込んだ場合でも数日で開通できます。
開通までの流れ
まず申し込みページにアクセスします、
b-mobile S 190 Pad SIMの申し込みページ
b-mobileを初めて契約する人は、IDを新規登録してから申し込み手続を行います。
既にIDを持っている人はMy b-mobileにログインしてSIMカードに記載されている電話番号を登録します。
次に、下記開通手続ダイヤルに電話を行い開通申請を行います。
186-0120-915-886 (フリーダイヤル)
因みにこの電話番号で電話しても人は出てきません。
なぜかというと、24時間自動音声対応だからです。
そのため、深夜でも早朝でもいつ電話をかけても大丈夫です。
自動音声では、SIMカードに記載されている、電話番号を入力することになるので、手元にSIMカードを用意しておきましょう。
開通申請が終わると、後は開通を待つのみです。
開通までに要する時間ですが、開通手続を行った時間帯によって下記のようになっています。
- 午前11時から午後8時までの間に開通手続した場合は、1時間以内に開通します。
- 午後8時以降から翌日午前11時までの間に開通手続した場合は、12時までに開通します。
私の場合、深夜1時に開通手続を行ったのですが、開通の完了の連絡(メール)はそこから9時間後に来ました。
料金の支払日は独特
利用料金の支払日ですが、他とは異なり開通した日になります。
私の場合2017年12月9日に開通したので、毎月9日に支払が行われます。
なお、開通日が31日の場合、毎月末日が課金日となります。
使用データ量の上限を設定できる
「b-mobile S 190 Pad SIM」は従量課金制の格安SIMで、1GB使うごとに利用料金が増えていきます。
これはこれで便利なのですが、使いすぎが心配という方もいることでしょう。
そういった場合は、使用データ量の上限を設定することで使いすぎを防ぐことが出来ます。
データ量の上限設定は、契約後のマイページから設定ができるようになっています。
Android端末で使う場合の設定
「b-mobile S 190 Pad SIM」は、AppleのiPad専用のSIMで、ソフトバンクから販売されたiPadかSIMフリーのiPadで利用できるとアナウンスされています。
しかし、実際にはiPadと同じiOSのiPhoneはもとより、Androidスマホでも使うことが出来ます。
iPadやiPhoneでは、SIMカードを挿した後に、Wi-Fi環境で、b-mobileのサイトからプロファイルをインストールするだけで利用できます。
続いて、Androidスマホやタブレットで利用する方法を紹介します。
といっても、設定は簡単でb-mobileサイト上では公開されていないapnを設定するだけです。
「b-mobile S 190 Pad SIM」のAPNは、以下のようになっています。
APN情報
APN | sb.mvno |
ユーザ名 | bmobile@4g |
パスワード | bmobile |
認証タイプ | CHAP |
実際にこの設定をファーウェイから最近発売されたばかりの「Mate 10 Pro」 で試して確認しましたが、4Gで通信できました。
解約方法
「b-mobile S 190 Pad SIM」の解約は簡単で、ネットのマイページから行うことが出来ます。
なお、月の途中で解約した場合でも課金月末での解約となります。
1年以上使ったなかでの個人的な評価
「b-mobile S 190 Pad SIM」を1年以上使ってきましたが、繋がりにくいということもありませんし、通信速度に不満を感じたこともありませんでした。
私の場合主にiPadで使用しているのですが、そういったサブ端末などで使うのに従量課金制の格安SIMは重宝します。
今や従量課金制の格安SIMはエキサイトモバイルぐらいしか選択肢がなく、速度も速くて料金が安い「b-mobile S 190 Pad SIM」はお勧めです。
また、本記事でも紹介したように、非公式ではありますが、APNさえ設定すればAndroid端末であったりモバイルルータでも利用できるので、テザリングの代わりに利用する使い方もありだと思います。