クラウドSIMテクノロジーを利用したクラウドWi-Fiで一番有名な「どんなときもwifi」。
私も実際に契約して利用しています。
そのどんなときもwifiなんですが、ここ1ヶ月ほど通信障害が頻発しており、ネットに繋がらなかったり、つながってもネットの速度が以上の遅い低速化状態が続いています。
通信障害の状況
私が体験している通信障害の状況としては、ネットには接続できるのですが、異常に通信速度が遅く、実質インターネットが出来ない状況でした。
ネット接続速度が異常に遅く実質つながらない状態
具体的には、ネットの速度を測るアプリで測定してみると、ダウンロード速度が0.04Mbpsとほぼネットにつながっていないのと同等の速度になっていました。
端末を再起動すれば一時的に改善することはあるのですが、また同じような状態になることを繰り返していました。
端末の電波強度ランプが点滅を繰り替えす
今回の通信障害時に、どんなときもwifiの端末にある電波強度ランプが点滅を繰り返すシーンがありました。
電波強度ランプが点滅しているのは、クラウドSIMが正常に回線をつかめていない状況を示しています。
このランプは、端末起動時に点滅することはありましたが、日常使いしている中で点滅することは私の経験ではありませんでした。
どんなときもwifi側からの連絡
2020年2月21日から発生したどんなときもwifiの通信障害トラブル。
この障害について、どんなときもwifiのサポートからは3月1日までに合計で4回の連絡がありました。
どんなときもwifiサポートからの連絡回数
2月24日の連絡
まず、一番最初の連絡が2月24日にありました。
その時の内容が下記になります。
2月21日夕方頃から発生していると思われる、一部のご利用者様への通信不具合についてご報告いたします。
現在、調査中ではございますが、当社が利用しているSIMの一部にキャリア側のトラブルが発生している可能性がございます。
また、発生している事例については、比較的、大容量の通信をご利用をいただいているご利用者様に多く見受けられます。
再起動していただくことで、不具合が発生していないSIMに切り替わり、通常の状態で利用できる事を確認しております。
尚、不具合が発生しているSIMについては、当社での利用を停止する措置を取っております。
大容量の通信を利用している人に多く見受けられるということを記載していますが、この時、直近3日間で数十MB程度しか使っていなかった私の場合でも、前述したように異常に遅い速度しか出ず、実質ネットにつながらない状態でした。
2月25日の連絡
翌日、再度どんなときもwifiサポートから状況連絡があり、ここで回線の低速化を認めました。
調査の結果、一部の回線に通信不具合(低速化)が発生していた事実を確認いたしました。
25日18時現在、概ね復旧しておりますが、一部回線のみ現在も復旧作業を進めており、26日未明には全て解消予定です。
なお、復旧できていない一部回線を掴んだ場合でもクラウドSIMの仕組み上、自動的に正常な回線に切替わりますので、長時間低速状態になることは御座いません。
万が一、長時間の低速状態が解消されない場合は「2020年2月25日(火)21時~2020年2月26日(水)21時」までの24時間、下記URLにて不具合復旧の申請を受け付けております。
ただ、この時の連絡では、26日未明には全て解消する予定と言及されていますが、結局解消はされませんでした。
また、クラウドSIMの仕組み上、長時間低速状態になることは無いとコメントしていますが、これも嘘で数時間以上低速化が続いていました。
これは私だけの現象ではなく、他の利用者からもTwitterなどで同じような声が上がっていました。
2月27日の連絡
更に二日後、未だに低速化によってネットへつながらない状態は続きます。
どんなときもwifiは、この事実を認め大幅な回線増強を実施しました。
一部のお客様より未だ解消されないというお問合せをいただき調査を進めておりました。
これを受けて、先日より緊急で進めていた大幅な回線増強を本日実施、完了致しました。
これにより現在も不具合が続いているお客様の解消が見込める予定でございます。
万が一低速化の解消がされない場合は、大変お手数ですが下記の手順に沿って再起動及びリセットを実行してください。
2月28日の連絡
27日に大幅な回線状況を実施し完了したと言っていたのに、実は増強が出来ていないというオチがありました。
2月21日夕方頃から発生している通信不具合について、再度ご報告させていただきます。
解消に向けて緊急の回線増強を連日実施しておりましたが、新型コロナウィルスの影響により、通信設備の入荷が遅れており、
追加の増強が出来ない状況となっております。
現時点で3/1を目途に解消する見込みでございます。
その後、3月1日になると従来通り30Mbpsから40Mbpsの通信速度が出る状態へと戻りました。
3月18日11時56分の連絡
3月上旬に低速化の問題が解消したと思っていましたが、3月中旬以降再び通信障害が発生。
これについて、どんなときもWiFiは、以下のようにコメントしています。
現在、大容量通信による低速化を受けていない一般的なご利用を頂いてる一部のお客様より「速度が著しく遅い」「遅くて使えない」等のお問合せを多数いただいております。
お問合せいただいたお客様のご利用状況と弊社保有端末の検証内容を基に、詳細な調査を実施した結果、2月末の不具合とは性質が異なっており、原因の特定が難航しております。
3月18日23時41分 大容量通信利用者に対して速度制限を実施
前述の連絡があってから半日後、追加でどんなときもWiFiから大容量通信利用者を対象に速度制限を実施するとの連絡がありました。
3月18日 23:30現在、当社回線に本日ご案内させていただいた内容とは別の通信障害が発生していることを確認致しました。
短期間での通信障害の再発については弁解の余地もございません。
ご利用者様には度重なるご不便、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
緊急対応といたしまして、大部分のご利用者様に影響が出ないよう、一部の大容量通信をされているご利用者様を対象に速度制限をかけさせていただきます。
3月20日 調査依頼申請フォームの設置とサポート受付時間を日曜と24時まで拡大
頻発する通信障害でどんなときもWiFiのサポートへの連絡がパンク。
これに対して、一時的にサポートセンターの受付時間の延長対応を行うことを利用者に対して連絡しました。
<受付時間変更> AM7:00 ~ PM24:00 (日曜日も受付可)
<どんなときもWiFiサポートセンター> 0120-048-277
通信障害の原因が特定
2020年3月に発生しているどんなときもWiFiの通信障害について、やっと原因が明らかとなりました。
以下、どんなときもWiFiから3月20日17時にあった原因連絡となります。
本日、どんなときもWiFiが回線提供を受けている、パートナー会社より下記のような回答がございました。
- 一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。
- SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。
1については、キャリア全体のデータトラフィック(通信量)の増加が想定されます。
2については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。
上記2点の理由により、利用者への十分なデータ量の確保ができていない状況です。
現在発生している障害については、これらの理由によりSIMカード不足が引き起こした容量不足が原因ということが判明しました。
この状況を受けて現在も随時、SIMカードの追加は行っておりますが、完全復旧の見通しが立っておりません。
他のクラウドSIMでも同様の問題は起き得るし、既に一部起きている
ここで言う、一部キャリアからのSIMカード提供ストップというのはソフトバンクの事を指していると考えられます。
どんなときもWiFiは、3日10GBの速度制限がないソフトバンク回線のSIMカードを仕入れています。
これは俗に再販型SIMと呼ばれていて、MVNOとは異なります。
Amazonでも月300GBプランや150GBプランの再販型のソフトバンクSIMが売られています。
どんなときもWiFiだけでなく、他のクラウドSIM系サービスやどこよりもWiFiやFUJI wifiといった低価格大容量SIMプランもソフトバンクの再販型SIMカードを使っています。
どこよりもWiFiのように物理SIMカードを使うサービスだと、SIMカードに問題なければ、安定した通信サービスを利用することが出来ます。
それに対してどんなときもWiFiのようなクラウドSIMでは、自分でSIMカードを選択することは出来ませんし、他の利用者の影響も受けることになります。
本来クラウドSIMは、自動で最適な回線に接続することを謳っていますが、実際問題はクラウドSIMの仕組みが原因で通信障害が発生しています。
限界突破WiFiも、類似したトラブルが発生しており、格安SIMのb-mobileにつながるケースが報告されています。
どんなときもWiFiは、クラウドSIMで一番知名度が高く、利用者も多いことからトラブルが顕著になっていますが、他のクラウドSIMでサービスでも同様の問題が起きる可能性があります。
完全復旧は4月上旬予定
どんなときもWiFiの通信障害ですが、完全復旧には4月上旬くらいまでかかる予定です。
これは、SIMカード不足に伴う、データ容量不足という根本的な原因が現時点で解消の目処が立っていないためです。
そのため、どんなときもWiFiは、現在回線の休止申請を受け付けています。
今回のトラブルによる解約と、回線休止によってなんとかデータ容量の確保を目指している段階です。
どんなときもwifi側の再発防止策に関する主観的な評価
2020年2月21日から3月1日にかけて長期に渡って起きた回線の低速化によるネットにつながらない現象について、どんなときもwifiは今後の対応方針について以下のようにコメントしています。
弊社としては今回の事態を重く受け止め、今後はご契約者様のご利用状況に合わせ、更に余裕を持った通信環境を整備していくと共に、必要であれば新規ご契約の制限をするなどの対応をしていく所存でございます。
また、今回の件につきまして通信不具合対象のご利用者様への補償を検討しております。
通信料の減額や違約金の免除を視野に入れ協議中でございます。
3/2頃に今後の対応について再度ご案内致しますので、詳しくはそちらのアナウンスをお待ちくださいませ。
この度の不具合によりご利用者様には、度重なるご迷惑とご不便をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
どんなときもwifiは、2019年8月末に発生した通信障害時にも料金の減額などの保障を行いました。
これは他のクラウドSIMを使ったクラウドWi-Fiサービスでは見られない対応です。
ネットにつながらないという大問題は、他のクラウドWi-Fiでも時々起きているのですが、ここまでの対応は「どんなときもwifi」のみです。
クラウドWi-Fi(東京)なんて、サポートからの連絡なんて返ってこないですからね(汗)
そもそもネットにつながらないトラブルを起こしてはダメなのですが、トラブル発生時の対応としては現状クラウドWi-Fiサービスを行っている会社の中では一番だと個人的には思っています。
今後は新規契約者数を絞る対応も行うなどして、快適な通信環境を目指していくということなので、今回のトラブルを機に更に快適な環境になってもらうことを期待しています。
過去の通信障害状況
2019年8月下旬以降、どんなときもWiFiを利用しているユーザからネットに繋がらないという声が上がっています。
9月3日時点でもこの事象は根本的には解決しておらず、どんなときもWiFiにネット環境を依存している方にとっては死活問題となっています。
どんなときもWiFi、1日だけ使えないっていうのはいいけれど、3日連続はひどいかもしれない。インターネットがこれしかない方もいるから、運営の会社、相当危機感を持って対応すべきだと思う
— レン@柴犬好き (@ren_wanwanwan) September 3, 2019
今やネット回線は社会インフラとして欠かせません。
ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアをはじめ、それらの回線を借りている格安SIMのMVNOでもネットが1日使えないなんて事態は殆どありません。
この記事を呼んでいる皆さんもネットが1日以上も使えないという経験は無いのではないでしょうか。
それがどんなときもWiFiは、3日以上も続いているのです。
どんなときもwifiはダメだ、もう一時間待っているが繋がらん。wimaxは3年使っていたが一度もこんなことはなかった。やっぱ安さには何かしらの欠点があるね。"どんなときもwifi繋がらない"で検索すると被害者がたくさんいるし、オススメはしません。
— マーケティンガーの独り言 (@Marketingoutput) September 3, 2019
今この時でも、どんなときもWiFiでネットに繋がらずに困っている人は大勢います。
どんなときもwifiつながらねえ、。
見せ金集金で掴まされたかな。
復旧おそいサポートがヤバいんだろうなあ。これは失策かなあ。
— KINKUMA (@quinoneoz) September 2, 2019
公式HPでは通信障害情報は見つけにくい
どんなときもWiFiでは、今回の通信障害について公式HPで公表しています。
ただ、この障害情報、公式HPのトップページからはアクセスするのは困難です。
一般的な通信サービス会社では、トップページにお知らせ情報を掲載し、不具合情報をアナウンスしていますが、どんなときもWi-Fiは違います。
利用者が困る情報を意図的に隠しているようにも受け取れます。
トップページに障害情報が掲載されていれば、同じような被害に苦しむユーザは少なくなるはずなのに、契約を獲得したいがためにサポートページのURLにしか掲載していないのでしょうね。
実質ソフトバンク回線しか利用できない
どんなときもWi-Fiは、クラウドSIM技術によって、国内のドコモ、ソフトバンク、auといったキャリア回線に対応していることを特徴の1つとしています。
公式HPでも、auが圏外の地域でソフトバンク/ドコモが利用可能地域であれば自動で利用可能な回線に切り替わり、どこでも快適に使えると明記されています。
しかし、実際にはほぼソフトバンク回線しか利用できません。
@donnatokimowifi
どんなときもwifiは昨日の続きで繋がらん。秋葉原の中でも。
いまだにどんなの電波を探してるんだよ?ドコモもauもアンテナは4つ立ってるのによ。#どんなときもwifi#電波障害 pic.twitter.com/0SQSBGzcOj
— jaeyoung Chang (@moebious71) September 3, 2019
これは私以外の利用者についても、Twitter上でコメントを確認しても、auやドコモに繋がったという声は全くありませんでした。
まったくもって、公式HPで謳っている事と異なります。
顧客にいつわってWi-Fiサービスを展開してると言えます。
これはかなり大問題だと言えるのではないでしょうか?
高評価のレビュー記事やブログが溢れる理由
さて、どんなときもWi-Fiは、ネットに繋がらず困っている人が続出しているわけですが、ネット上の口コミや評判情報は高評価な物ばかりです。
www.zbuffer3dp.com
これはなぜでしょうか?
これは、少し前まではまともに使えていたからです。
ただ、この時の高評価レビュー記事や口コミ情報に加えて、ここ最近のテレビCMの影響によって契約者が急増したことによって、今回のような大規模障害に繋がっている可能性が高いです。
ネットに繋がらない場合の対策
8月下旬からどんなときもWi-Fiでネットに繋がらないトラブルについて、9月3日になってやっと公式サイトで今回の障害に対する暫定対策を公表しました。
ただ、Twitter上では相変わらずwifiのランプが点滅を繰り返して繋がらないという声や、再起動してもネットに繋がらないという声が出ています。
どんなときもWIFI今日全く繋がらない!
再起動しても駄目です?♂️#どんなときもwifi
— YUJI (@yuji_zzr1400) September 3, 2019
どんなときもwifi、電源入れてから電波掴むまでクソ時間かかるんだが。。。
— 四葉クローン(痩せろ) (@yotubaclone) September 3, 2019
このようにどんなときもWi-Fiでのネット通信障害については、まだ根本原因が解明されていません。
また、トリプルキャリア対応を謳っていながら実質ソフトバンク回線しか利用できていない実態もあります。
どんなときもWi-Fiは、2年契約の縛りがありますし、違約金も高いです。
そのため、今回の通信トラブルについて原因が明らかになるまでは、一旦様子見をした方がいいです。