FREETELと楽天モバイルが時間帯によっては画像や動画読み込み時に通信速度を規制しているために、実際のネット利用において一部ユーザからは遅いという不満の声があがっている。
しかし、雑誌や大手ITメディアが行っている格安SIMの通信スピード測定結果では、昼間や夜間など混雑する時間帯でもFREETELや楽天モバイルは良い数字が並んでいる。
FREETELと楽天モバイルのスピードテストブースト疑惑
ユーザの声と、雑誌やITメディアで紹介される通信速度に乖離が生じているのは、スマホやタブレットにインストールすると通信速度を調べることが出来るスピードテストアプリを使って測定しているために起きている現象である。
スピードテストアプリとして良く利用されているのは、Speedtest.netとRBB TODAY SPEED TESTである。
スピードテストアプリだけ結果がいい現象については、スピードテストブーストなどと揶揄され、従来のスピードテストアプリの測定はまったく意味をなしていなかったと複数のサイトで言及されています。
スピードテストブーストについては、私の記憶だと今年2月・3月ぐらいから指摘されはじめ、格安SIMの通信速度を真剣に調査されているブロガーさんなんかはスピードテストアプリの結果はまったく参考にならないため、別の方法で確認するなど格安SIMを選ぶユーザの事を考えた対策を行っています。
それに対してITmediaは未だにスピードテストアプリでの結果しか掲載していません。
記事の中では以下のように書かれていますが、これでは参考データにすらならないどころか、格安SIMを選ぶユーザをミスリードしてしまう結果となっています。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOサービスを選んでほしい。
ITmediaさんの記事はスマートニュースやヤフーニュースなど大手ニュースサイトに掲載されるため、影響力は真面目に正しい速度測定を行っている個人サイトやブロガーの比ではありません。
是非とも、スピードテストアプリを使わずに画像のダウンロード速度を図るなどして格安SIMの実行速度測定を行って頂きたく、この記事を書きました。
このままでは、通信速度が速いと勘違いしてFREETELや楽天モバイルを契約してしまう人が後を絶ちませんから。