昨今、格安SIMでも音声通話のかけ放題サービスはどこでもオプション契約を行えば利用できるようになってきました。
それは、格安SIMの中でも人気が高いmineoでも同様です。
多くの格安SIMで提供しているかけ放題サービスは、1回あたり10分までの通話を何回しても無料というものです。
mineoでも同様のサービスを展開していますが、更に通話定額30と通話定額60と呼ぶかけ放題サービスもあります。
今回は、この通話定額30と60の問題点について解説します。
mineoの通話定額30と60とは
mineoの通話定額30と60とはどんなかけ放題のサービスかというと、まとめると以下のようになります。
- 通話定額30:一ヶ月間、月額840円で30分まで通話料が無料
- 通話定額60:一ヶ月間、月額1680円で30分まで通話料が無料
公式サイトでは分かりやすく、下記のように図解されています。
この図を見ると、お得感があるように感じます。
しかし、実は罠があるのです。
通話定額を契約してはいけない理由
mineoの通話定額30と60を契約してはいけない理由は、ズバり普通に通話するより高いからです。
え!普通に通話するより高いってどういうこと?と思うでしょう。
ここで言う普通というのは、誰もが無料で利用できる楽天でんわを利用した場合を想定した場合のことを指しています。
さて、楽天でんわアプリを使って30分通話したとします。
この場合発生する通話料は、600円です。
そして、同じように60分通話した場合の通話料は1200円です。
通話定額を利用するより、それぞれ240円、480円も安くすみます。
これがmineoで通話定額を契約しては駄目な理由です。
通話定額を利用するメリットはあるのか?
それでは、そんな通話定額サービスを利用するメリットはあるのでしょうか?
ほとんどありませんが、唯一あるとすれば、それは専用の通話アプリを必要としないことです。
格安SIM会社が提供するかけ放題サービスは、殆どが専用の通話アプリを利用することが前提条件となっています。
また、専用アプリを利用しない場合でも、通常の電話番号の前に専用のプレフィックス番号を付けて発信をしなければなりません。
それに対して、mineoの通話定額30と60では、専用の通話アプリを利用せず、スマホに標準で付いている電話アプリから電話をかけた場合でも、30秒あたり20円から少し安い30秒14円で通話可能となります。
ただ、繰り返しになりますが、楽天でんわを利用すれば、30秒10円の料金で通話できるので、mineoの通話定額30または60を利用するメリットは殆どありません。
10分かけ放題サービスについて
mineoでは、他の格安SIM同様に1回あたり10分以内の通話かけ放題サービスも月額850円で用意されています。
こちらは、一ヶ月間に43分以上通話して、なおかつ、一回あたりの通話が10分以内に収まる場合にお得となります。
尚、1回あたり10分以内のかけ放題サービスで1番安いのはnuroモバイルの月額800円となっています。
通話の殆どが無料通話のLINEだったり、普通の携帯電話番号にかけることが少ない人は、かけ放題のオプションは不要です。
以上、今回はmineoのかけ放題サービスについて検証してみました。
一瞬お得にみえるサービスも、実は冷静に見てみると割高になっているケースもあります。
TVCMや広告など業者の宣伝に惑わされないように注意していきたいですね。