以前音声通話プランとして契約していたワイモバイルの2年縛りが終わるころに音声通話対応の格安SIMに乗り換えることを検討して、乗り換え先候補を調査しました。
結局はLINEモバイルにMNPしたのですが、その過程で格安SIMを提供する各MVNOについて、音声通話プランにおける最低利用期間とMNP転出手数料について比較検討した結果をまとめてみました。
最低利用期間とMNP転出手数料を比較
下の表を見てもらうと分かるように、NTTドコモ、ソフトバンク(ワイモバイル)、auの3大携帯キャリアほどでないにしても、格安SIMの音声通話プランにおいても最低利用期間が設定されていることが殆どです。
格安SIM会社 | 最低利用期間 | 解約違約金 | MNP転出時の手数料 |
b-mobile START SIM | 最低利用期間なし | 0円 | 0円 |
HISモバイル(ドコモ回線) | 最低利用期間なし | 0円
(2019年5月31日まで) |
3000円 |
イオンモバイル | 最低利用期間なし | 0円 | 契約後180日以内の場合は8000円
181日以降の場合は、3000円 |
mineo | 最低利用期間なし | 0円 | 利用開始月の翌月から12カ月以内の場合:1万1500円
13ヶ月以降:2000円 |
IIJmio | 利用開始日の翌月末日まで | 0円~1万2000円 | 3000円 |
b-mobile | 開通日から4ヶ月以内 | 8000円 | 3000円 |
U-mobile ・通話プラス3GB ・通話プラス5GB ・通話プラス ・通話プラスダブルフィックス |
6ヶ月(LTE使い放題プランは、12ヶ月) | 6000円 9500円(通話プラス) |
3000円 |
OCNモバイルONE | 6ヶ月 | 8000円 | 3000円 |
NifMo | 6ヶ月 | 8000円 | 3000円 |
楽天モバイル | 12ヶ月 | 9800円 | 3000円 |
UQ mobile | 12ヶ月 | 9500円 | 3000円 |
nuroモバイル | 12ヶ月 | 1000円~1万2000円 | 3000円 |
もしもシークス | 12ヶ月 | 1万円 | 3000円 |
LINEモバイル | 13ヶ月 | 9800円 | 3000円 |
ビッグローブ | 13ヶ月 | 8000円 | 契約開始日から3ヶ月以内の場合は、6000円 4ヶ月以降は3000円 |
ワイモバイル | 24ヶ月 | 9500円 | 新規ご契約月から6ヵ月以内 6000円
7ヵ月目以降 3000円 |
UQ mobile ぴったりプラン たっぷりプラン |
24ヶ月 | 9500円 | 3000円 |
MVNOの音声通話プランで最低利用期間が無い会社
MVNOの中で、b-mobileとイオンモバイルにmineoだけは音声通話プランにおいても最低利用期間を設けていません。
b-mobileのSTART SIMは唯一MNP転出手数料も無料!
格安スマホの音声通話プランにおいて最低利用期間が無いのは前述した3社ですが、この中で唯一MNPの転出手数料が無料なのが、b-mobileのSTART SIMです。
2019年3月5日にサービスが始まったばかりのSTART SIMは、MNPの利用においても初期契約事務手数料の3000円のみで、解約料もMNP転出手数料も無いのでMNP弾で利用する人が続出しそうです。
そんなb-mobileのSTART SIMにデメリットは無いのかと疑ってしまうところなのですが、月々の高速データ通信量が1.5GBまでに制限されている点のみが唯一のデメリットといえます。
データ使用量が1.5GBを越えると、低速通信になります。
もしSTART SIMを利用してみて、通信量が少ないなと感じた場合には、従量課金制の990ジャストフィットプランに変更することが出来ます。
そして、プランを変更しても最低利用期間が無い点と、解約料が発生しないメリットは引き継がれます。
HISモバイルは最低利用期間と解約金無しで短期MNP転出手数料も割安
前述した日本通信のb-mobleと同様のサービスを提供するHISモバイルですが、2019年5月31日までの期間限定で、音声通話プランにおいて最低利用期間と解約金無しのプランを提供しています。
更に、MNP転出手数料も期間関係なく一律3000円ということで、他のMVNOに比べてMNP弾として非常に割安で利用できるサービスとなっています。
月々の料金はb-mobileよりも安い月額945円で利用できます。
イオンモバイルの解約金とMNP転出手数料
イオンモバイルは、音声通話プランにおいて最低利用期間はないので、MNP転出しないで解約する場合は解約手数料は発生しません。
MNPでイオンモバイルから他社に転出する場合は、契約後半年以内にMNP転出した場合は8000円の手数料が発生し、181日以上経過した時にMNP転出した場合は3000円の手数料で済むため、短い期間で乗り換える際にはイオンモバイルは選択肢になります。
mineo(マイネオ)の解約金とMNP転出手数料
以前mineoは最低利用期間が設けられていたのですが、現在は撤廃されています。
そのため、マイネオから他社へMNP転出せずに解約する場合は、解約手数料は発生しません。
それに対してMNPで他社へ移る場合はMNP転出手数料が発生します。
手数料の金額は、MNPする時期で異なり、mineo利用開始月の翌月から12カ月以内である場合は1万1500円の手数料となり、それ以降だと2000円のMNP転出手数料が発生します。
最低利用期間が約2ヶ月のIIJmio
最低利用期間が設けられている中で、期間が短いのがIIJmioです。
最短で1ヶ月と短いですが、こちらも「音声通話機能解除調定金」と謎の手数料を設けています。
音声通話機能解除調定金の計算式は以下のようになっていますので、申込月に解約やMNP転出すると1万2000円の音声通話機能解除調定金がかかります。
(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜)
2016年4月に利用を開始した場合の音声通話機能解除調定金額 | |
2016年4月解除 | 12,000円(税抜)(残り12ヶ月 x 1,000円) |
2016年5月解除 | 11,000円(税抜)(残り11ヶ月 x 1,000円) |
2016年6月解除 | 10,000円(税抜)(残り10ヶ月 x 1,000円) |
2016年7月解除 | 9,000円(税抜)(残り9ヶ月 x 1,000円) |
2016年8月解除 | 8,000円(税抜)(残り8ヶ月 x 1,000円) |
2016年9月解除 | 7,000円(税抜)(残り7ヶ月 x 1,000円) |
2016年10月解除 | 6,000円(税抜)(残り6ヶ月 x 1,000円) |
2016年11月解除 | 5,000円(税抜)(残り5ヶ月 x 1,000円) |
2016年12月解除 | 4,000円(税抜)(残り4ヶ月 x 1,000円) |
2017年1月解除 | 3,000円(税抜)(残り3ヶ月 x 1,000円) |
2017年2月解除 | 2,000円(税抜)(残り2ヶ月 x 1,000円) |
2017年3月解除 | 1,000円(税抜)(残り1ヶ月 x 1,000円) |
2017年4月解除 | 0円 |
音声通話機能解除調定金の金額を教えてください。 | IIJmio
更にMNP転出手数料が3000円となっているので、申込月に他社へMNP転出すると1万5000円もの手数料が発生することになります。
まとめ
ここまで格安SIMの音声通話プランにおける最低利用期間とMNP転出手数料について分析してきました。
格安SIMは、実際に自分の生活環境で使ってみないと通信速度などの品質は分かりません。
もし、購入・契約した格安SIMの通信速度が日常的に低い場合は、他社へMNPしたいところ。
そのため、格安SIMを選択する上で最低利用期間が短いというのは、料金や通信品質と並んで選択するための重要な指標の1つだと思っています。
自分にあった格安SIMを選択するうえで、今回の最低利用期間やMNP転出手数料についてまとめた表を参考にしてもらえればと思います。