MVNOとして格安SIMサービスを行っているLINEモバイル。
2016年9月のサービス開始以来、格安SIMとは思えない通信速度の驚速ぶりは色んなブログでも紹介されてきました。
また私自身、サービス開始直後にデータ通信専用プランを契約して、実際の通信速度がとても速いことを確認していました。
その後、LINEモバイルのデータ通信専用プランは解約しましたが、昨年末にメインの音声通話回線をワイモバイルからLINEモバイルにMNPして乗り換えました。
LINEモバイルにMNPしたのは、先程も述べたように格安SIMの中で通信速度がずば抜けて良いというのが1番の理由だったのですが、今や東京や神奈川といった人口が多い都市圏では状況が変わってきました。
LINEモバイルの速度が遅くなった状況
2017年1月までは、日中のあまり混雑していない時間帯であれば、スピードテスト測定アプリで最低でも20Mbpsは出ていて、30Mbpsから40Mbps出ることも珍しくありませんでした。
そして1番回線が混雑していて繋がりにくい平日のお昼12時から13時にかけても、15Mbps前後は出ていました。
それが2017年2月の2週目以降激変しました。
下記測定結果は極端な結果ですが、職場の昼休み中にスピードテストアプリで通信速度を測定したら、1Mbpsを割るというこれまでLINEモバイルでは見たことがないような測定結果が出ました。
何回か測定しても2~4Mbps程度で、前述した15Mbpsからは大幅に低下しています。
その後、平日の昼間だと1Mbpsも出ないような遅すぎて繋がりにくい状態になっています。
LINEモバイルの速度は他のドコモ系MVNOと同等に低下
LINEモバイルの通信速度が遅くなったことに関しては、私の環境だけでなく各格安SIMの速度を測定比較しているサイトでの結果を見ても同様の傾向が出ていて、楽天モバイルやU-mobile,NifMoなど他のドコモ系MVNOと差がないような状態になっています。
もはや、お昼の時間帯で速度が期待できるMVNOはなく、格安SIMで昼の時間帯で通信速を求めるならば、キャリア回線であるワイモバイルかUQモバイルの2択という状態です。
因みに、先日初期費用やSIM発行手数料も無料で最大2ヶ月間完全無料で試せるU-mobileについて、その通信速度をLINEモバイルを引き合いに出して比較していたのですが、今思えば、既にLINEモバイルの通信速度低下が起きていたことで、U-mobileとLINEモバイルが同等の結果になったということだったのかもしれません。
スピードテストアプリと画像読み込みで差があるか検証
楽天モバイルやFREETEL(楽天モバイルに買収)はスマホのスピードテストアプリの結果だけ良い数字になる傾向があるということで、LINEモバイルについても同様の事が起きていないかスピードテストアプリだけでなく、画像読み込みも使って確認しました。
ブラウザー上の画像読み込み時間から通信速度を測定するBNPと、SPEED.TESTアプリともに殆ど同じ数値になりました。
このことからLINEモバイルはスピードテストアプリの表面上だけ取り繕うようなことはしていない可能性が高く、スピードテストアプリの値については信用度は高そうです。
速度が遅くなった理由
ラインモバイルは2016年12月あたりからウェブでの広告を積極的に出すようになりました。
その結果、ラインモバイルの契約者数が大幅に増えてNTTドコモに対して支払っている回線料で確保している帯域では余裕が無くなったことが回線速度の低下に繋がったと考えられます。
要は今までは回線に余裕がありすぎた結果、驚異的な速度が出ていたということだろう思います。
従来のような驚速の回線にすることはコストがかかりますから、他のMVNOの状況も見ながら回線の増強をしていくと予想しています。
定期的な回線増速を約束も速度は遅いまま
LINEモバイルの通信速度低下について、一部ユーザから懸念の声が挙がっており、LINEモバイルの公式Twitter宛に回線の増強について質問が出ていました。
それに対するLINEモバイルの回答としては、回線状況は常に注視して月に2,3回程度の回線増速工事を行っていくと回答を寄せています。
@LINEMOBILE_JP さすがに利用者が増えてくると、昼休みの時間とか通信速度が遅く感じられます。回線の増強など対策はやってますか?また予定はありますか?
— とんQ (@todochan) 2017年2月7日
@todochan 回線については常に注視しています。増速工事については、月2-3回程度実施しています(今月はあと10日以内に実施予定)。事業スケジュール上、増速工事予定をたてるのと実際の工事までに1カ月程度タイムラグがありますが、一切増速工事対策をしないということは(続く
— LINEモバイル (@LINEMOBILE_JP) 2017年2月7日
@todochan (加入者の伸びに対してどの程度の増速をするか/予測精度の程度はあるにしろ)、モバイル通信事業者としてありえません ^^
— LINEモバイル (@LINEMOBILE_JP) 2017年2月7日
しかし、LINEモバイルの通信速度は回復せず、平日お昼12時台は1Mbpsを割り込むような状況です。
また平日夜20時台でも、僅か2Mbps程度まで通信速度が低下してしまっています。
速度が遅いLINE mobileから変更先として有望な格安SIM
格安SIMの利用者が多くなるにつれて、お昼の時間帯においてはどこのMVNOも安定した通信速度を確保するのが困難になっています。
UQモバイルとワイモバイル
そのため、格安SIMで通信速度の安定性と速度を追い求めるならば、キャリアのサブブランドであるワイモバイルか、MVNOでありながらKDDIの子会社という立場でキャリア回線を利用できている UQモバイル を選択したいところです。
UQモバイルとワイモバイルどちらが良いかは、利用者の環境によって変わってきますが、LINE mobileの3GBプラン利用者ならばUQ mobileの(データ高速+音声通話プラン)が良いかと思います。
実際私もLINEモバイルからUQモバイルの(データ高速+音声通話プラン)にMNPしました。
なぜUQモバイルの(データ高速+音声通話プラン)が良いかというと、下記5点の理由からです。
- 音声通話プランの契約縛りが1年(ワイモバイルは2年縛り)
- ひと月のデータ容量がワイモバイルがキャンペーンで2GBなのに対して3GB
- 月々の費用がキャンペーンなしでも1680円
- 余ったデータ容量の繰り越しが可能
- パケットを消費しない低速モードが利用可能
UQモバイルではワイモバイル同様に2年縛りのある音声通話プラン(おしゃべりプラン、ぴったりプラン)が広告宣伝されているため、1年縛りのプランはあまり知られていません。
あまり宣伝しないのは、恐らくUQモバイルにとってあまり利益が大きくないからなのでしょう。
でも私達利用者にとってみれば、あまり通常の音声通話をしないのであれば、こちらのプランの方がいいわけです。
ということで、もしLINEモバイルの速度が遅すぎるということで不満があるのであれば、UQモバイルへの乗り換えがお勧めです。
実際、私はLINEモバイルからUQモバイルにMNPで乗り換えましたが、月々の費用は約1800円で殆ど変わりませんが、お昼の時間帯でも快適にネットが利用できるようになり、大満足です。
UQモバイルとワイモバイル以外の選択肢
UQモバイルとワイモバイルは、通信速度が安定して高速なのでお勧めなのですが、この2つ以外で探したいという人もいることでしょう。
そういった方にお勧めなのが、MVNOの中では通信速度が速いb-mobieのソフトバンク回線です。
b-mobileの音声通話SIMプランである990ジャストフィットSIMは、使った分だけ請求される従量課金制を採用しています。
1GBまでなら990円、3GBまでなら1690円と他のMVNOと比べて料金は同等ですが、月によって通信量が変動する人にとっては、使わない時は安くるのでお勧めです。