NTTドコモやソフトバンク、auの大手3キャリアでスマートフォンを使っていると毎月7000円以上くらいかかるのが、大手キャリアの設備を借りて格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)だとデータ容量や通話料に依りますが、4分の1以下の1500円ですみます。
1ヶ月で5500円、1年で6万6000円の節約に繋がるわけですから、MVNO・格安SIMの利用者が増えるのも当然ですよね。
しかし、MVNOで契約するのを躊躇する方もいます。
格安SIMにしない理由で多いのがキャリアメール
その1番の理由がキャリアメールを利用出来ないことではないでしょうか。
キャリアメールとは、@docomo.ne.jpや@softbank.co.jpといった携帯電話会社(通信キャリア)が提供するメールアドレスのことで、スマートフォンが普及する前のガラケーでは、このキャリアメールで日々友人や家族とやり取りすることが当たり前でした。
MVNOは一部を除いてメールサービスを基本的には提供していないので、MVNOが提供している格安SIMでメールをする場合は、Gmailやヤフーメールなどのフリーメールを利用するのが一般的です。
多くの場合、これで不自由はないと思います。
しかし、仕事でのやり取りであったり、年配の家族とのやり取り、銀行でのネット取引などでMMSに対応したキャリアメールが必要という人も少なからずいます。
そのため、やむおえず大手3社の契約を延々と続ける方もいるのではないでしょうか。
格安SIMでキャリアメールが使えると誤解させるサイト
キャリアメールという定義でいえば、格安SIMの会社が独自ドメインを付与したメールアドレスもキャリアメールといえなくもありません。
例えば、楽天モバイルであったり、mineoといったところは、独自ドメインのメールアドレスを契約者に提供しています。
しかし、これらの格安SIM会社のメールサービスは所詮Gmailやヤフーメールなどのウェブメールと同様にパソコンのメールという扱いを受けるので、携帯会社のキャリアメールで受信する場合迷惑メールとして扱われることが殆どなので意味がありません。
下記サイトのようにあたかも格安SIMでもキャリアメールを使えるという印象を与えているサイトもありますが、このような実際にサービスを利用しないで記事にしているサイトの情報を信じて契約してしまうと、大手キャリアのキャリアメールとは違うことに後で気づくことになるので注意しましょう。
また、2017年2月にはスマモバというMVNOが公式ページでキャリアメールを使えるようになりましたというアナウンスをしました。
これもサイト上にて公開されている仕様を確認する限り前述した楽天モバイルやmineoと同じでただのウェブメールでしかないので、ドコモやau,ソフトバンク携帯のキャリアメールでは迷惑メール扱いされますし、ウェブサービスが求めるキャリアメールにも該当しないので、顧客を騙す宣伝方法だなと怒りさえ覚えます。
格安SIMでMMSに対応したキャリアメールを提供している会社
ここまで、顧客を騙すようなキャリアメールサービスを謳うMVNOやサイトについて紹介してきましたが、格安SIMでキャリアメール相当のメールサービスを提供しているところは2社のみです。
UQモバイルはKDDIのグループ会社でauの回線を借りてサービスを行うMVNOの1つです。
UQモバイルを契約すると、@uqmobile.jpというメールアドレスが使えるようになります。
ここまでは楽天モバイルやmineo、スマモバと同じように見えます。
しかし、UQモバイルのメールアドレスはMMSに対応しているため、iPhoneやAndroidのスマートフォンであれば、瞬時に他の携帯キャリアメールと送受信でき、相手先にも携帯電話のメールアドレスと認識されるため、迷惑メール扱いになりにくいです。
UQモバイルのメール注意点
ただし、UQモバイルのキャリアメールには注意点もあります。
@uqmobile.jpを使えるスマートフォンがiPhoneや最新のAndroidスマホなどに限られるという点と、オプションプランであるため毎月200円の使用料が発生する有料サービスである点です。
UQモバイルを選ぶメリット
UQモバイルを契約するメリットとしては上で挙げたMMSに対応したキャリアメールが使える点以外にもあります。
それは通信速度です。
auの回線を利用したMVNOはUQモバイル以外にmineoとIIJがありますが、UQモバイルはauブランドを展開するKDDIの子会社なわけです。
実際問題KDDIの決算発表においてもUQモバイルについて触れられています。
そのため、通信回線においてmineoやiijとは異なり優遇されているのか、混雑するお昼を含め、快適な通信速度が出ています。
ワイモバイルでMMSに対応したキャリアメールを使う
ワイモバイルは自社で回線を持っているためMVNOではありませんが、ワイモバイルも毎月2000円以下でスマートフォン用の音声通話SIMが使えます。
ワイモバイルと契約するとMMSに対応した@ymobile.ne.jpといったキャリアメール相当のメールアドレスが使えます。
これらも、携帯のキャリアメールに対してメールを送信すた場合に迷惑メールの扱いにはなりません。
まとめ
MVNOや格安SIMで従来のキャリアメール相当のメールサービスが使えるところはUQモバイルとワイモバイルのみです。
楽天モバイルやmineo、スマモバといったMVNOメールサービスの殆どはGmail同様ただのウェブメールなので間違わないように注意してください。
ただ、楽天モバイルのメールサービスについては、楽天銀行などのサービスでキャリアメール同等の扱いを受けることが出来るので、そういった意味ではmineoやスマモバよりは使いようがあります。